インドで9月6日の刑法第377条のうち、
同性同士の性行為を禁じる部分を違憲とする歴史的な判決が下されました。
インドでは、同性婚が法律で認められておらず、同性同士での性行為も処罰に値する罪。
2013年にはこの法律を支持する判決も下されています。
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結婚式を挙げたインドの同性カップル
そんなインドでも結婚式を挙げた同性カップルがいます。
2人は家族に理解してもらう難しさだけでなく、
近所の人や会社での侮辱や嫌がらせに立ち向かわなくてはなりませんでした。
当然まだ同性婚は認められていません。
しかし、刑法第377条を違憲としたインド最高裁判所の判決により、
今後は同性同士が愛し合っているという理由で起訴されることは無くなるはずです。
純粋にただただ愛している人と一緒にいることだけで違法とされていた今までとは
大きく違います。
LGBTコミュニティーの歴史的大きな勝利
判決文では、「性交渉を犯罪化することは不条理で、
横暴で、明らかに違憲だ」とも述べられました。
インドの大都市では刑法第377条の撤廃を求める声が高まっていましたが、
宗教団体などから根強い反対の声が挙がっていました。
同法をめぐる司法判断は今回が最後で覆されることはないため、
インドのLGBTコミュニティーにとっては大きな勝利となりました。
課題はまだ多い
違法ではなくなったとはいえ、反対の声も多く、
まだまだ差別や侮辱は無くなる気配はありません。
インドで結婚式を挙げたレズビアンの女性は
「私の名前を夫としてパスポートに書くことができないので、
旅行ビザを取るのは大変です。
私たちは最初の闘いに勝ちました。
でも行き詰まっている社会の状態は、まだ壊せていません」
と語っています。